全国の旅館の数
全国の旅館・ホテル業の数をご存じでしょうか?
厚生労働省に記載している数では、
平成27年3月末現在の旅館業の営業許可施設数は、7万8,898施設であり、前年度より621施設の減少となっている。うち、ホテル営業施設数は9,879施設、旅館営業施設数は4万1,899施設、簡易宿所数は2万6,349施設となっている。(衛生行政報告例より)
約4万施設ある旅館業ですが、フリーペーパーや雑誌などで特集されている数をパット思い浮かべてもこんなに想像していませんでした。これだけの数があるとは驚きですね。
旅館などは、夫婦、カップルや友人、家族のイベントなどで利用されていると思いますが、旅館業を営む側からすると、これだけの数があれば近隣でもライバルとなる同業者が混在している地域・エリアもあることでしょう。
また、年々現状傾向にある旅館ですが、インバウンド向けとして設備を充実しているホテルなどに比べると国内需要をつかむために営む方が多い印象です。同時に変革時期としてい各旅館の方も販促活動にも強化しているのではないでしょうか。
旅館の販促方法
旅館といえば、シーズンに左右される印象があります。その悩みは、顧客サービスとしてのスタッフによる、おもてなしの強化や空間の演出、料理のバリエーションなど抱える悩みの中で一番なのが、やはり集客だと想像できます。前項の悩みを抱える場合には、人が来て発生することですし、外への発信力や仕組みがこれから大事になるのではないでしょうか。
(想定する悩み)
- オフシーズンの稼働率が低い
- 年々客数が落ちている
- リニューアルした後の集客方法になやむ
- 広告代理店に任せきりで自分で集客に取り組んだ経験がない
(想定できる集客方法)
- チラシ
- ポスティング
- 折り込み広告
- テレマーケティング(電話)
- ダイレクトメール(DM)
- テレビCM
- ラジオCM
- 街中広告(看板)
- インターネット
想定できる旅館集客方法ですが、これは過去の話し神話になりつつある時代に入りいったい何が正解なのか、その戦略や戦術という点では毎日悩むところだと思います。
これは、民間企業の場合も同じことがいえると思いますが、とくに旅館の場合には、古きよき文化を残しながら時代に応じた需要をつかむことが必要不可欠です。
たとえば、インターネットでの集客。
昔は、こんな物を誰が使いこなせるのか?という時代がありました。しかし、いまでは年配の方でも使いこなししています。仮に私が旅館業を営み、山奥の秘境と言われる場所に温泉と最高の空間、山の幸をふんだんに使った食事が提供できると想定します。
そうなると、必要になるのが「どこにあるの?どんなところなの?どんな人がくるの?どれくらいの時間で?」みたいなことを新規のお客様に知ってもらう必要があります。その際に使うのが、インターネットでの表現になります。徒歩圏内の方に響く、チラシなどを配りまくっても投資に対する見返りは少ないものだと想像つきます。実際にインターネットでは、ホームページをつくりブログなどで継続的に情報を発信することから始まります。
ホームページは、いまでは自分でも簡単につくれるためお金をそこまでかけることなく、「どこにあるの?どんなところなの?どんな人がくるの?どれくらいの時間で?」を表現することはできます。
- 景観
- とれる食物(季節もの)
- 周辺地域とのかかわり
- 食事
- スタッフ
- お客様とのコミュニケーション
- 近隣周辺にある飲食店やお遊び場所
- おもてなしにつながる行動
- イベント
など、知りたいことを一生懸命考えるだけでもたくさん記事や写真はとれますよね。
デザインなどを勉強しなくても、高画質の写真(スマホ)も取れますので、そのような写真と文字だけでも見た人にとっては通じるものがあります。逆に、洗練されたホームページデザインのほうが、秘境となれば必要ないのかもしれませんね。
旅館で使える集客方法
全体的に言えることは、簡単なホームページ+Facebookの組み合わせで日常の情報を配信していくことです。インスタグラムなども余裕があれば利用することも手ですが、配信するツールを絞り配信する中身を充実させていくことで新規の方へ注目を集めやすくなります。
見つけてもらった後には、やはり大事なのはコミュニケーションです。SNSでコメントをくれた場合には、丁寧にコメント返すなども重要です。今度行ってみよう、行ってみたいと興味をもっていただくことが最初に重要になりますが、実際に予約されてこられた方が口コミしたり、外で話したり、SNSで拡散したりと旅館の中が素敵な場合には勝手に配信してくれることでしょう。
その時に使えるのが、販促用のタオルです。リニューアルオープンした場合などは、最初に注目されますので、こられた方に記念として販促用のタオルを無料で配り「名前」と「思い」を一緒に持ち帰ってもらいましょう。よく、次回割引券や販促パンフレットなどを用意してくれるところもありますが、基本的にその瞬間の盛り上がりだけで、余韻として残らず帰宅したら思い出だけが残ってしまいます。
販促用のタオル(粗品タオル・名入れタオル)の場合には思い出とともに自宅でお風呂用のタオルなどでも使ってくれます。この差は大きく、2回目以降のリピートにつながるかどうかの生命線になるとも言えます。名入れタオルの場合は、日常で使ってもらえることから、常に広告として家の中にあります。思い出す時にはホームページを見て思い出す前に、名入れタオルに印字している文字やロゴから「ここにまた行こう」となりやすくなります。
継続的に、来館客へ販促用のタオルを配っている旅館の方は、やはりリピーターになりやすいようでとても喜んで頂いています。
消耗タオルと販促タオルの使い分け。
昔から、旅館では温泉に入る前に「自動販売機」でタオルが購入できるものがあります。これは、販促という意味ではなく消耗品というイメージが強いため、ユーザーにとっても「もらった」印象よりも「使った」という過去の話しになりやすいため販促用のタオルと使い分けることをお勧めします。